INTERVIEWSSeptember/14/2013

【Interview】Hercelot(ハースロット)- “Wakeup Fakepop”

///「chupa chup chip chop shop」と「kit kat fat cat chat」はそれぞれが対となるタイトルになっており、言葉の響きで決められたという。

__(笑)。でも、ああいうギミックもなかなか無いですよね。

Hercelot: あそこまでバカな事するのは恥ずかしいと思う(笑)。

__Tr.12「Technoballet」も、「Dance Music (Hercelot Remix)」と同じく前からライブ等で披露されていた楽曲ですよね。

Hercelot: 「Technoballet」ってタイトル通りのイメージですね。これは、作った時の記憶が無い(苦笑)。

__Tr.13「Comfortable Hole Bye.」は「Technoballet」からメロディアスな展開を引き継いで、綺麗にアルバムを終幕へと繋ぐ役割を果たしている印象がありました。この楽曲はHercelotさんの中学時代からの友人であるMav.さんとの共作とのことですが、実際にどのように制作された楽曲なのですか。

Hercelot: 2008年くらいにRaid Systemから出たOrgaの2ndアルバム『VIVID』の、ビットクラッシュ系の音でビートを組んでいるいわゆるグリッヂホップ系の音なんだけど、それが凄くかっこよくて。それを今回は(Mav.さんと)やろうという話には最初からなっていて、アレっぽいビートを作ったら「まんまOrgaだな」って返事が返ってきたから「コレだな」って(笑)。この曲は、Skypeでスカイプしながら、楽曲の元になるメロディの部分は彼に任せて、そこにビートや展開を作っていくのが僕で、それでやりとりしながら作っていって。

この曲は最初にタイトルだけ決まってて、「Comfortable Hole Bye.」ってタイトルなんだけど。これは、「ゴリラに幼少期から手話を教えこんで、人間と同じように会話ができるよう生育する」という実験があって、そしてその時ゴリラに「死の概念」について聞いたところ、手話で「Comfortable Hole Bye(心地よい穴にさようなら)」という言葉が返ってきた、という話を聞き、引用しました。

取材・文:和田瑞生

1992年生まれ。UNCANNY編集部員。ネットレーベル中心のカルチャーの中で育ち、自身でも楽曲制作/DJ活動を行なっている。青山学院大学総合文化政策学部在籍。