ARTICLESFebruary/10/2014

Featured | 直前特集 Seiho & Obey City <Way Cool Winter Tour 2014>東京公演@代官山UNIT

14020801MI

 遂に今夜、SeihoとObey Cityによるダブルジャパン・ツアー<Way Cool Winter Tour 2014>の東京公演が開催される。会場は代官山UNIT。東京公演の出演者はSeiho、Obey Cityを始め、現在のユース・カルチャーを代表する最重要アーティストばかりである。今回は、タイムテーブル順に各アーティストを改めて紹介したい。今夜、どのパーティーに行こうか迷う人々の指標となれば幸いである。

まず、本日のタイムテーブルは以下の通りである。

23:00 open
23:00 SEXY808
23:50 Hercelot
00:20 The Wedding Mistakes
00:50 Pa’s Lam System
01:20 -Sound Clash- (LEF!!!CREW!!!、HyperJuice、TREKKIE TRAX)
02:50 Seiho
03:30 Obey City
04:20 Metome
04:50 PARKGOLF
05:20 DJ WILDPARTY
06:00 close

 オープンを飾るSEXY808は、女性DJでありながらアンダーグラウンドなビートミュージックをプレイするLicaxxxと、ウェブコンピレーション「FOGPAK」シリーズの主宰であり、独自の目線で常に新しいサウンドを探究し続けるiPadDJ・Redcompassにより結成されたB2Bユニットである。クラブミュージック特化のインターネットラジオ局Block.FMではSEXY808として毎月1時間の番組を持つなど、多彩な活動を行っている彼ら。オープン時間から今回のイベントを期待させるDJを届けてくれることだろう。

 SEXY808にバトンを渡されるのは、〈Maltine Records〉などから作品をリリースするアーティストHercelotである。昨年リリースされた数年ごしのニューアルバム『Wakeup Fakepop』は、トイポップやエレクトロニカ、ブレイクコアをコミカルなタッチでクロスオーバーした名作であり、東京女子流とMaltine Recordsのコラボアルバム『Maltine Girls Wave』では「おんなじキモチ -Hercelot Remix-」が収録されるなど、近年の活躍が著しい若手アーティストの一人だ。

 The Wedding Mistakesは、MiiiLASTorderによるポストロックユニット。先日、〈Maltine Records〉より新作EP『Everything Happens To You』をリリースしたMiiiと、昨年11月に『Unreal Dialogue』をフリーリリースし、OTOTOYなどで特集されたLASTorder両者がタッグを組んだ楽曲には、ポストロックの領域を超えたアグレッシブなチューンが満載である。2月に初のアルバムをリリース予定であるThe Wedding Mistakesのライブは見逃せない。

 Pa`s Lam Systemは3人組の覆面ユニット。近未来的な硬派な質感とポップなシンセメロディーが交差する「b00mb0x」や、Garage、JerseyClubを通過した次世代のサウンド「Bit by Bit」等をすでに様々なところで聴いたという人は多いだろう。彼らの真骨頂は覆面をした彼らがブースに並び、客を煽るそのライブにあり、昨年末開催された〈Maltine Records〉主催のイベント<山>でも、サブフロアのラストでありながら多くの観客を湧かせた。

 Pa`s Lam Systemの次に行われるのは、Seiho、Obey Cityの出演と並ぶ本日の一大イベント、サウンドクラッシュだ。サウンドクラッシュとは、そもそもはサウンドシステムを持つ集団同士がお互いのダブプレートやサウンド、MCなどで交互に攻撃し合い、勝敗を決めるショーである。今回のサウンドクラッシュで戦うのは、横浜を代表するWSZ80、DJ MAYAKU、MORO、Cbtek!によるDJクルー「LEF!!!CREW!!!!」、fazerockharaによるアーティストユニット「HyperJuice」、Seimei、Taimei、Andrew、MSTNG(Sabatoyer&Bank)を中心として活動するネットレーベル・クルー「TREKKIE TRAX」の三組だ。Twitter上でもクラッシュが起こるなど、すでに戦闘への気運を高めている彼らの真剣勝負に目が離せない。



 サウンドクラッシュの後、いよいよ本日のメインアクトであるSeihoとObey Cityが連続で登場する。〈Day Tripper Records〉を主催し、昨年リリースした2ndアルバム『ABSTRAKTSEX』が好評を博したSeihoと、現在注目を集めるグラスゴーのレーベル〈LuckyMe Records〉に所属し、昨年『Champagne Sounds EP』をリリースしたUSのアーティストObey City。今回はObey Cityの初来日公演であり、この機会を逃すことがどれほどのロスであるかは言うまでもない。

 パーティーも佳境を向かえた頃、大阪を拠点に活動するビートメイカーMetomeが登場。Metomeはカナダのレーベル〈King Deluxe〉からEPをリリースしたことが話題となり、昨年12月には自身のBandcampにてアルバム『Objet』をリリース。Seihoと並び関西のシーンを盛り上げる最重要アーティストのひとりである。優しく芳醇な世界観とセクシーなビートをぜひ味わって欲しい。

 通常のパーティーであれば終演の時間であろう午前5時からも、観客を熱狂させるであろうアーティストが次々登場する。4時50分からのアクトは札幌を拠点に活動するアーティストPARKGOLFだ。2013年〈Maltine Records〉からリリースされた『CAT WALF EP』はインターネット上のビートシーンに大きな影響を与え、その後もtofubeats『lost decade remixes』には「I don’t care (PARKGOLF Remix)」を提供、そしてSoundCloudにて突如公開された楽曲「Kiss Me」は間を意識したサウンド構成とフロアを翻弄するような過剰なビートアクセントが特徴で、今まで数々のフロアでプレイされてきた。

 イベントのラストを飾るのは、言わずもがな、近年頭角を現している若手DJであるDJ WILDPARTYである。〈Shot Bass Records〉でのMIXCD制作、『VERSUS』『Emotional Joint』といった新しい世代のアーティストをフィーチャーしたコンセプチュアルなMIXCDの制作の他、BIGBANG、でんぱ組inc.等のDJMIXを手がけるなど、多岐にわたる彼のミックスだが、その名を有名にしたのは秋葉原の同店名DJバーをモチーフにした『MOGRA MIX』であろう。ジャンルだけでなくカルチャーをも飛び越え、その名の通りパーティーを盛り上げる彼のDJを浴びて、この素敵な一夜を締めくくってほしい。

■イベント情報
Seiho & Obey City “Way Cool Winter Tour 2014″ :

LINEUP:
Seiho
Obey City
SEXY808
Metome
DJ WILDPARTY
Pa’s Lam System
PARKGOLF
Hercelot
The Wedding Mistakes

【Sound Clash】
LEF!!!CREW!!!
HyperJuice
TREKKIE TRAX

VJ:
GraphersRock
UKYO Inaba
加藤大貴(PLUM)

INFORMATION:
OPEN : 23:00
START : 23:00
CHARGE :
ADV 2,000yen(限定)
DOOR 3,000yen
with flyer 2,500yen

※未成年者の入場不可・要顔写真付きID