INTERVIEWSAugust/10/2017

[Interview]Tennyson – “Like What”

 Ryan Hemsworthが、「周りの友人のためにつくった」というプライベートレーベル〈Secret Songs〉は、事実、多くのアーティストの未来を切り拓いている。日本からも、Qrion、Cuushe、LLLLなどが参加しており、特にQrionにとってRyan Hemsworthからのサポートは、現在のアメリカでの活動に繋がる重要な基因のひとつとなった。その〈Secret Songs〉のカタログナンバー「001」こそが、Tennysonの「You’re Cute」だ。

 Tennysonは、カナダ・アルバータ出身の兄弟Luke TennysonとTess Prettyによるエレクトロ・ポップ・デュオ。兄のLukeはキーボードと楽曲制作を担当しており、妹のTessはドラムを担当している。〈Secret Songs〉からのリリースによって、一気に注目を集めるようになった彼らは、2015年にEP『Like What』をセルフ・リリース。時代性を鮮やかに反映したトラックと、テーンエイジャーの持つ不安定さと瑞々しさを率直に綴ったリリックは、同世代の多くの共感を生み、彼らの評価を確実のものとした。

 昨年には、Giraffageにリミックスを提供し、その北米ツアー「THE BRING ME YOUR LOVE TOUR」にも参加。そして、今年後半には、新たな作品のリリースを予定しているという。

 先月、7月16日に渋谷・SOUND MUSEUM VISIONにて彼らの初来日公演が開催。今後、さらなる活動の展開を控える彼らに、インタビューを行った。

__今回が初来日ということですが日本の印象はいかがですか?

Tess: 忙しい(笑)。今まで行ったところの中で一番忙しいところだと思う。それと、とても礼儀正しい。ルールがたくさんある気がする。そのルールを破るのがちょっと怖くも感じる。例えば今日とか、テーブルに携帯電話を置くのが失礼だったらどうしよう、って考えて躊躇しちゃったぐらい。あとご飯がとても美味しい!

Luke: 興味深いよ。全体の文化としてシャイな印象がある。よくわからないけど、僕の性格で日本で育ったら楽しそうだし、日本の人たちを簡単に驚かすことができる気がする。日本には不思議なことがたくさんあるんだけど、それが全部一つの飛行機みたいなものに乗ってる感じ。だからそこから抜け出してみんなの不意を突くのは簡単な気がする。

例えばよくある人のタイプで……ほとんどアメリカで、だと思うけど、「私は思ったことをはっきり言います」っていう性格の人がよくいて、そういう人たちはその性格を他の人を侮辱する時のいい言い訳として使うんだけど(笑)。「これは最悪、お前も最悪」みたいな。そういう人たちは日本ではすごく受け止められやすいんじゃないかな。本屋さんにいた時に、じゃがりこを食べてたんだけど、カナダだったらお店の人に注意される時、「食べ物は禁止」とかだけだと思うのに、ここだとお店の人に「ナントカカントカナントカカントカ……」って言われて(笑)。食べちゃダメって言うのにどれだけの言葉を使うんだって思った(笑)。

Tess: 多分そのお店の人は「恐れ入りますが、このお店では食べ物は禁止です。食べ物をしまってください」って言う風に言ってたと思うんだけど、カナダだと「ねえ! 食べ物禁止!」っていう風に言うと思うから、ある意味日本の方が礼儀正しいのかも。

Luke: でもそこに親切心もあると思うんだ。お互いがお互いを怒らせたくないから、親切心からそういうものが来てるんだと思う……多分。わからないけど、本当に興味深いよ。一生解けないパズルみたいだ。

Tess: 多分日本の人たちにとっては変じゃないことなのかもしれないけど、私たちはカナダっていうどちらかというと礼儀正しい方の国から来てて、今もそういう風に感じるけど、それ以上にある意味で日本は親切で整然としてて変な感じ。道を歩いてる人とか、本当にたくさんの人がいるのに、誰にもぶつからない。そこには多分秩序みたいなものがあって、みんな自分が何をしてるかわかってる感じがする。

__では、ここから本題に。幼少期にLukeさんはピアノ、Tessさんはドラムを始めたそうですが、そこから本格的に2人で音楽制作を始めるようになったきっかけについて教えてください。

Tess: 子供の頃から真剣だったというか、私たちは子供の頃から一緒に音楽をやってきて、そこからライブハウスでやるようになって、お金をもらえるようになってって感じだから。お金をたくさんもらったってわけじゃないけど初めてライブハウスでライブをやってお金をもらったのは確か私が10歳の時だったかな。だからいつも真剣だったんだけど、フルタイムではなかった。

Luke: かっこいいと思ったことは一度もなかったな。

Tess: それもある。今はかっこいいことをやってるって感じだけど。

Luke: 小さい時は「アコーディオンだぜ、かっこいいだろ!」とか思ったことは一度もなくて、ただ大人たちを楽しませるためにやってた感じかな。だから自分がやってることがかっこいいと思ったことはなかった。

Tess: 今はかっこいいと思えるけど。

Luke: 僕たちの世代の中では特別なことをやってるんだけど、当時はレストランとかで自分の親世代の人たちに(演奏を聴かせていた)。

Tess: 自分の親とその友達とか。でもいつも真剣だった。

__お二人は兄弟ですが、兄弟であることが楽曲制作に影響を与えていることはありますか?

Luke: 曲は僕が1人で全部作ってるんだけど、一緒にツアーしたり演奏したりっていう面では妹とやるのは当たり前のことで、気を使わないからいいんだ。自分の家族じゃない人と演奏するのは僕は楽しめないと思う。家族だと自分の思ったことをはっきり言えるから。例えば「そのベースの音違う気がするんだけど」って言って「どういう意味? これがベストだよ」とか。

Tess: 兄弟だから、けんかしてもそれはただの兄弟げんかで終わるから。その後はすぐに元通りになるから。でも例えばそれが友達とのけんかだとしたら何かしらの影響がその後にも続くけど、兄弟だとそういうのもないしね。まあ私たちは小さい時からずっとけんかしてるけど。

Luke: え!?

Tess: けんかではないけど、小さい口論とかは昔からよくしてた(笑)。

__2014年に「You’re Cute」をRyan Hemsworth主宰のレーベル〈Secret Songs〉よりリリースしていますが、そのきっかけを教えてください。

Luke: Ryanが〈Secret Songs〉のアイデアを僕に教えてくれて、そのプロジェクトの最初のアーティストにならないかって僕に聞いてきたんだ。僕はその時まだ高校生だったのを覚えてるよ。授業の間にケータイでその曲がどういう反応をされてるか見ることしかできなかったんだけど。その日は本当に楽しかった。Ryanと出会って1ヶ月後くらいの出来事だよ。

__『Yours Truly』のインタビューで、EP「Like What」の制作についてLukeさんが、「ほとんど辛いようなもの。いつも楽しめないことに罪悪感を覚える。やらなきゃいけないことのように思える。(It’s almost painful. I feel guilty that I don’t enjoy all of the time. It seems like you have to.)」とおっしゃっていますが、当時どのような心境で楽曲制作に取り掛かっていたのでしょうか?

Luke: 楽しめるようになってきたとは思う。手放す感覚って言った方が近いのかな。完璧主義っていうのもあるの思うけど、次のステップに進むのを恐れていたんだ。それが辛かった。いちいち立ち止まることなく進んでいくのに自分を慣れさせるために、崖か何かから落ちるような感覚なんだ。まだ難しいけど、もう辛いとは感じないかな。ジェットコースターの感覚の方が今は近いかも。「ちょうどいい不快感」って感じ。楽しいけど心地よくはないっていう。

前は、自分のことを信じられずにまた同じような曲にたどり着くんじゃないかって思ってずっと心配して、もうこの曲には取り掛からない、怖い、って思ってて。曲が十分の長さになるために新しいセクションを作らなきゃいけなくて、でも自分はまだその準備ができてないし自分がその正しいセクションを作れるかさえわからないと思ってた。その曲には無限のバリエーションがあって、そこからたった一つ一番いいものを見つけなきゃいけないっていう信念みたいなものがあって。

でも今は一つのバージョンがあってそれをただひたすら創っていってる感覚。前はそこに終わりのない可能性があって、そのほとんどは酷くてその中に一つだけいいものがあってそれを見つけなきゃいけないと思ってたからストレスだったんだ。

__Lukeさんが悩んでいる間、Tessさんは何かサポートなどしたのでしょうか?

Tess: 何もしなかった(笑)。Lukeはたまに、「これどう思う?」って作った曲を私に聴かせて意見を聞いてくるんだけど……。私は彼ほど音楽に詳しくないから、「このメロディーどう思う?」って聞かれて私は壁の向こう側にいて彼には見えないから「うーん……いいと思う!」って答えたり(笑)。

Luke: たまにTessを試すんだ。僕が1日かけて作ったメロディーと、それともう一個適当に作ったやつを聴かせて「どっちがいいと思う?」って。そしたらTessは「二番目がいいと思う!」って言うから僕は「違う違う違う……」って(笑)。

Tess: 面白いよね。でも私はLukeが作った「XYZ」って曲は本当に素晴らしいと思う。私にとってはそれがどのプロデューサーが作ったものよりも素晴らしい。とてもいい曲だと思う。

Luke: あれはひどいよ。

Tess: いい曲だって! 私のお気に入りのエレクトロニック・ミュージックの曲なんだから。

__昨年にはGiraffageのツアー「THE BRING ME YOUR LOVE TOUR」に出演していますが、彼との共演はどのように実現したのですか? また、それはどのようなものでしたか?

Tess: どうやって実現したっけ……。

Luke: Girafaggeのリミックスをやったんだけど、でもそれが理由なのかな……。それも理由の一つだと思うけど、Girafaggeがただ僕の音楽が好きでサポートアクトをやってくれる人を探してただけだと思う。

Tess: 彼とのショーは3つだけだったと思う。モントリオールと、トロントと、デトロイトかな? 最初にやったモントリオールのショーは、実は最悪だった。機材が全部壊れて、全部の曲をやろうとするたびに止まっちゃって、どうしたらいいかわからなかった。私は特に怖かった。Giraffageと彼のツアーマネージャーが私たちのことをもういらないってなって、追い出されちゃったらどうしようって。でもLukeが全部直してくれて、そのあとの2つのショーは本当に楽しかった。でもGiraffageと彼のツアーマネージャーはどちらも本当に明るくて楽しい人たち。それと、彼らの楽屋には美味しいお菓子がいっぱい!

__Giraffageに「Bring Me Your Love feat. THEA (Tennyson Remix)」も提供していますが、このコラボレーションの経緯について教えてください。

Luke: 本当に楽しかったよ。普段ならリラックスしようとしても1曲作るのにすごく長い時間かかるんだけど、その曲に関しては1日で完成したんだ。17時間くらいで一気にね。いつも、「この曲をリミックスしませんか?」とかいうメールがいっぱい来るんだけど、普段僕は忙しいしやり方がわからない時が多いから断るんだけど。その曲は「やる!」ってなってすぐ完成したよ。

__Skrillexのリミックス・トラック「Stranger (Skrillex, Tennyson & White Sea Remix)」にも昨年参加していますが、このコラボレーションの経緯についても教えてください。また、彼との作業はいかがでしたか?

Luke: それはおもしろいストーリーなんだ。『Seinfeld』っていうアメリカのドラマがあるんだけど、そのテーマソングをモントリオールでRed Bullのイベントに参加してて暇だった時に面白半分で練習してたんだ。そのイベントは確か僕たちくらいの世代のアーティストが10組くらい招かれてて、それで控え室でそのテーマソングを弾いてたらSkrillexのフォトグラファーがそのビデオをiPhoneで撮ってSkrillexに送ったんだ。

そしたらその翌月にSkrillexが僕をLAに招待してくれて、そのリミックスにも参加してるWhite Seaの家に連れて行かれたんだ。そこでSkrillexに「何かコード弾いてよ!」って言われて、その曲のコードを全部弾いて、そこからクリスマスの朝に初めて完成した曲を聴いたよ。だからそのリミックスはクリスマスプレゼントみたいな感じだった。朝起きたら”Skrillex feat. Tennyson”が出来上がってたからね。Skrillexは作品の最終形のことはあまり考えてないんだ。彼はただいろんな人を集めて何かするのが大好きで、そこから出来上がっていくって感じだったよ。

__「Like What」のMVは、視覚障がいを持った女の子が、「Like What」を聴いて抱いたイメージを元に作られているそうですが、このアイデアはどのようにして生まれたのでしょう?

Luke: そのMVのディレクターのFritzの本名はGramっていうんだけど、元々彼は僕たちが話した内容を元にそれとは違うアイデアを書いてたんだけど、多分突然そのアイデアがひらめいたんだと思う。彼の奥さんが障がいを持った子供のいるところで働いていて、そのうちの何人かは盲目なんだけどみんな違う障がいを持ってて。多分その奥さんがやってることにインスパイアされたんだと思う。

僕はそのMVの撮影には立ち会ってないんだけど、その女の子が説明してるところを見たらきっとすごく興味深かっただろうね。彼女が「Like What」を理解していくのを見るのがすごくクールだったってGramも言ってたよ。ヘッドフォンをつけて聴こえるものに反応してる姿を見るのはすごくクールな経験だったと思う。「Like What」は3Dみたいなイメージがたくさん詰まった曲で、ヘッドフォンをつけて聴いたら音が自分の周りにあるような感じになるんだ。階段の音とか。

__なるほど。それは監督のアイデアだったんですね。

Luke: そうだよ。Gramは本当に興味深い人だよ。「Like What」のMVを撮影する前に、『Yours Truly』で僕たちのビデオをドキュメンタリー調で撮ってくれたんだ。

__その女の子のイメージと、曲の核となるアイデアとを比べて見て、どのような印象を持ちましたか?

Luke: 実は彼女のイメージは僕の持ってたイメージとすごく近かったんだ。Gramがどのくらい彼女のイメージをMVに反映させたのかわからないけど、でも彼女は確実にちゃんとその曲のポイントを掴んで表現してたと思う。「Like What」を作ってた時は地下で人々が働いてる夢を見て……。その雰囲気を説明するのは難しいんだけどそれを音楽で表現しようと思ったんだ。ドアが幾つかあって廊下があって。そしたらMVにもそれに似たようなシーンがあったんだ。

__前回のEPのリリースから約2年経ちますが、次の作品の構想はすでにありますか?

Luke: 次の作品はすぐリリースされるよ! 全て完了してる。すごく楽しみにしてるよ。前のEPみたいに6曲入りのやつなんだけど、前作よりもっと深いものになってると思う。曲作りの時に、そこにはない空間を作り出すことにすごく集中したんだ。

Tess: 次の作品は素晴らしいと思う。すごく明確なテーマがある。Lukeはどうかわからないけど(笑)。Lukeの全体のイメージは枯れ果てた芝にある松の木とかなのかもしれない。そういう話、前に何回かしてたから。でも私のイメージはリンゴの木って感じ。

次の作品の中にある、初めて完成した曲をLukeが私に聴かせてくれた時私たちはツアー中で車に乗っていて。カリフォルニアにいた時なんだけどすごく長い距離を走ってて、泥道みたいなところで、木々が何マイルもずっと続いてた。それがその曲を初めて聴いた時で、Lukeは当初その曲を変えるつもりだったんだけど、私は「絶対そのままにしなきゃだめ!」って言って。だって、完璧だったから。

__今回の来日公演の後は、どのような予定が控えていますか?

Tess: 8月にニューヨークでフェスティバルに参加して、9月にはアメリカでまたツアーが始まる。そのあとはまだ未定。10月は多分カナダかアメリカにいて11月はヨーロッパに戻って。とにかくたくさんライブをするかな。

(2017.7.16、渋谷・SOUND MUSEUM VISIONにて)

First of all, this is your first visit to Japan. What is your Japan’s impression so far?

Tess: It’s busy. Way busier than any place I’ve been, but also really polite… like I feel like there is a lot of rules. Like I’m kind of afraid to break rules, I don’t know. Like I had my phone on the table today and I was like what if it’s not polite here, so I put my phone down. Oh, and the food’s really good!

Luke: It’s interesting. It almost feels like shy like as an entire culture like yeah. I saw…I don’t know I feel like I would have a fun time growing up here as my own personality… like I feel like we’re really easy to shock people here… I feel like there is a lot of weirdness but it’s like all on the same plane and it would be really easy to kind of jump out of that and just kind of catch people completely off guard. There’s a type of person that’s like very common in…I guess mostly in America but it’s like…their whole personality is like “I speak my mind all the time.” and it’s almost like an excuse for them to insult people whenever they want but…yeah they are really like “This sucks. You suck”…like that person would I feel like be received very well in Japan. I remember I was in comic book store eating Jagariko and then in Canada it would be like “Oh, no food.” but here he was like “nanananana nananana” and I was like how many words are there for “Don’t eat in here”?

Tess: He’s probably like “I’m very sorry to bother you but there’s no food allowed in the store. Please put your food away.” but in Canada it’s more like “Hey! There’s no food allowed.” It’s not as polite in a way.

Luke: But it’s also like kindness. It comes from kindness like nobody wants to upset each other. Maybe? I’m not sure, it’s really interesting. It’s almost puzzle that you never solve.

Tess: I mean obviously it’s probably not something weird for you guys but we actually…even coming from Canada, which is supposed to be like a really polite place, this feels polite still and it’s kind of weird how kind and like orderly everything is in a way. Like there isn’t order to like…when people walk in the streets, there’s so many people but I don’t think I’ve ever been bumped into. Everyone kind of knows what they are doing.

I’ve heard Luke started playing the piano and Tess started playing the drums when you guys were little. From that point, when did you guys start making music seriously?

Tess: It kinda always felt…I mean not like serious when we were kids but we played music together when we were kids and we played in venues and we got paid and we were receiving money from…I mean not like receiving money but…people, we would get paid for gigs I was probably ten when I first played a gig and got money for it. It’s almost…was always serious but it wasn’t ever full-time.

Luke: I never felt like it was cool though.

Tess: That, too. It feels cool now.

Luke: I never felt like “Yeah, here we go recording”. I was like just doing it to entertain adults or something. Like it never was like “This is such a cool thing to be doing”.

Tess: Now it feels cool.

Luke: You know people in our age group it’s something. At the time it was like umm…restaurants with people my parents age…

Tess: Our parents and our parents’ friends. But it’s always been serious.

You guys are siblings. How does this influence on your creative process when making music?

Luke: Well…I make the music by myself, but in terms of traveling and playing music together, it’s really normal and comfortable. I don’t think I would enjoy playing music with someone not related to. You’re able to speak your mind. Like to be to say things like “Dude, I don’t know if that bass note is the right note” “What do you mean? This is the best bass note.”

Tess: We’re siblings so if we fight, that’s just what it is. It just is fine after. But if you have a friend that you fight with, that always is gonna have some kind of lasting consequences so all that doesn’t really happen with siblings. But also we’ve been fighting since we were kids.

Luke: What?!

Tess: Not fighting but we’ve bickered a little bit when we were kids and we have gotten into arguments and stuff, so…

In 2014 you released “You’re Cute” from Ryan Hemsworth’s label, Secret Songs. How did this come about?

Luke: He told me he had the idea to start Secret Songs and he asked me if I wanted to be the first person to be on the project. I remember I was still in high school. It was a weird day because I remember I was like almost…I could only check my phone to see how people were responding in between my classes. I remember it was a really exciting day for me. It was like a month after we met.

On Yours Truly’s interview, Luke said “It’s almost painful. I feel guilty that I don’t enjoy all of the time. It seems like you have to.” about making your EP “Like What”. How were you feeling when you were making this EP?

Luke: I think I’ve gotten better at enjoying it. It’s more like “let it go” because if you’re really…it’s almost like…I guess like perfectionism but also just the fear of the next step. That’s what’s really like painful about it. It’s kind of this scary feeling of…it’s almost like falling off a cliff or something to let yourself just feel comfortable with continuing instead of like stopping in every step so…it’s still difficult but it’s not like pain. It’s more like the feeling of a roller coaster. It’s like a “good uncomfortable”. Like it’s enjoyable even that’s like an uncomfortable experience at the same time.

It’s like you can’t trust yourself and it was kind of like moments where realize you end up with the same song. It’s been a lot of time just worrying and like I won’t work on that. I’m too scared to…it would be like have another section I need to start and so the song would be long enough so I would be like I’m not ready almost like I don’t feel like I’m gonna be able to make the right section. It’s like the belief that there’s like an infinite number of versions of the song and you really need to find your way to the best one. But now there’s almost like one version of the song and you just need to create it. Like it already exists. There really isn’t like an infinite number of versions. It really is like predetermined almost. I mean recently it feels like there’s only one version of the song and you’re just creating it. Where like before it was like really stressful because it felt like there was just an endless possibility. And it was like most of them were terrible, one of them is good and I have to find it.

Did you try to do anything to support or encourage him while he was struggling, Tess?

Tess: I don’t think I helped at all. I think I offer…Luke sometimes goes “Tess, what do you think of this?” and plays it for me and I’m like “I don’t really…” but I feel like I’m not as knowledgeable in music at all, so when he goes “What do you think of this melody?” and he can’t see me cuz there is a wall between us but I’ll go “Uhh…It’s good!”

Luke: Sometimes I test her like…I create like I have the melody that I spend a day on and I just like create like a random one and be like “Which one do you like better?” and Tess is like “I just like the second one.” and I’ll be like “No no no. No no no no no.”

Tess: That’s funny. But he does…“XYZ”…the song “XYZ” that he wrote. To me it’s outstanding. To me that’s maybe the best that any producer has ever done. I think it’s so good.

Luke: That’s horrible.

Tess: It’s such a good song! It’s my favorite electronic music song.

Last year you joined Giraffage’s tour “THE BRING ME YOUR LOVE TOUR”. How did this come about and what was it like?

Tess: I don’t know how it came about.

Luke: Yeah I did a remix for Girafagge…that’s probably part of it but I think Girafagge just likes my music and he was looking for someone to be support act.

Tess: We only did three shows with him. I think it was Montreal, Tronto and Detroit maybe? And the first show, actually, Montreal, was terrible because our equipment broke and all the songs we would start playing them and then they would stop and we couldn’t figure out what to do. So I especially felt really scared. I thought Giraffage isn’t gonna want us anymore and his tour manager is not gonna want us, they are gonna kick us off. And then Luke fixed it and then the next two shows were so fun. I mean him and his tour manager are both like just very fun and happy people and they have lots of good snacks in their greenroom.

You also remixed Giraffage’s song, “Bring Me Your Love feat. THEA”. How did this collaboration happen?

Luke: It was really fun because I mean even when I’m trying to relax it still takes me a really long time to make a song. But this one like… I don’t know I was like “It doesn’t matter.” I made it in a day. I just worked the whole day like 17 hours or something. It was really fun. I get a lot of emails like “Will you remix this song?” or…yeah. I’m usually really busy or I don’t see how I can do it but this one I was like “Yeah!”.

Last year you also collaborated with Skrillex for “Stranger”. How did this collaboration happen and what was it like to work with him?

Luke: That was an interesting story. I started with the…do you know “Seinfeld”? It’s like an American sitcom. The music has this bassline…

Tess: (Singing the bassline)

Luke: I learned that just for fun when I was bored and I ended up being in Montreal, the Red Bull convention and they brought…I think 10 artists like around my age all to work together just to have fun. I remember I was just in a room playing it and Skrillex’s photographer took a video on her iPhone and sent it to him and then the next month he invited me to LA and when I landed I was just kinda taken to…her name is Morgan(White Sea), she’s on the remix as well. So yeah we went to her house and they were like “Dude! We need some Chords!” So I played all the chords for the song and then that was the last…like I’ve ever heard of it until Christmas morning and it was kind of like a Christmas present I woke up to “Skrillex feat. Tennyson”. The way he works is like not so focused on the final product. He really like loves to just like “Hey, help help. Can you help on this?” and then comes to like a final product then. It will be like featuring this person and with like yeah. He just loves bringing people together.

Let’s talk about your music video for “Like What”. I’ve heard that when making this video you played the song for a 12-year-old blind girl and asked her to describe what came to mind as she listened, and afterwords you filmed everything she described. Where did this idea come from?

Luke: So…Fritz, his name is Gram but his director name is “Fritz”. He originally wrote a different idea based on the conversation we had but I think he had an epiphany. His wife works with disabled children so some of them are blind but they all have different elements but I guess he realized that…I don’t know I guess maybe just inspired by the work his wife is doing. I wasn’t there when he filmed it. It would’ve been really interesting to see her describing. I guess Gram mentioned to me that it was so cool to watch her figure out the song. To have headphones on and react to really listen for what you hear… I guess it was really cool to watch her experience. The song itself has a lot of imagery, like a 3D…like if you’re wearing headphones it’s kind of like it’s around you. Like footsteps and stuff…

So it was the director’s idea.

Luke: Yeah. He’s a really interesting person. He did the music video and he did one video before that. It was like a mini documentary style video. It was for Yours Truly.

What did you think about what the girl described compared to the original idea of this track?

Luke: It was actually really close. I’m not sure how much input Gram had to film it based on the girls description, but yeah I had this image…I had a dream of the basement of a business or people also lived in the basement and they worked downstairs and they were like really…the vibe is hard to describe it, I tried to put it into music. It was like doors, hallways…and then the video had really similar images.

It’s been almost two years since your previous EP. Do you already have any ideas for your next project?

Luke: The next one is coming out soon. Everything is finished. I’m excited. It’s just another 6 songs like the last one. But I feel like it’s more deeper than the stuff before it. I really tried to focus on creating fake places in the songs.

Tess: I think it’s amazing. I think it has a very concise theme and it’s different for Luke. I think Luke’s overall image for it is something like…I don’t know…like pine trees or something in like drying grass. He talked about it a couple of times. For me it’s like an apple tree because the first time I listened to the first song he finished, we were on tour and we were on a road trip. I think we had to drive…it was a really long distance in California and we drove through…we were on this dirt roads. So we were driving down this straight dirt road and there were trees for like miles and miles. That was the first time I heard the first completed full song and he thought he was gonna change it when he played it and I said “No, you have to keep it.” because it was perfect.

Could you tell us what’s coming up next for you after the show in Japan?

Tess: We have a festival that we are playing in New York in August and then September we start touring again in America and after that I don’t really know! I think probably October we will be something in like Canada and America and maybe November we’ll be back to Europe! Lots of shows.

インタビュー・文:小林香織
1994年生まれ。青山学院大学総合文化政策学部在籍。インディ、ポップ、アメリカのカルチャーなどを担当。

通訳: 佐々木淳子