NEWSJune/18/2018

批評誌『アーギュメンツ』最新号が刊行

批評誌『アーギュメンツ#3』が2018年6月16日に刊行された。

同誌は、若手批評家の黒嵜想、仲山ひふみの共同編集によって制作され、20~30代の若手批評家らを中心として10人以上が寄稿。編集の意図として、「世界を震わせるものに、出会うこと」を掲げ、若手批評家による論考に加え、翻訳論考、短編小説、取材記事、表紙の集団制作などが盛り込まれた総合批評誌となっている。

『アーギュメンツ』は、「販路は筆者らによる“手売り”のみ」の雑誌として、2015年に創刊。読者と直接会い、批評を欲する人たちと問題意識を共有するためのコミュニティを可視化する実験として、今回も“手売り”限定の販売となる。

なお、本誌の“手売り”による販売の実施にあたっては、今後、全国各地を巡る即売会ツアーが企画されており、6月16日 (土) の大阪・旧cafe villangeでの「刊行記念パーティー」に続いて、6月23日 (土) には京都・龍岸寺にてカオス*ラウンジ代表であり美術批評家の黒瀬陽平、7月16日 (月) には千葉・PARADISE AIRにてインディペンデント・キュレーターの長谷川新を招いた刊行記念トークが決定している。

『アーギュメンツ#3』
全158ページ 定価 : 2,000円 2018年6月16日発売
著者:大前粟生、逆卷しとね、佐々木友輔、シン・ワン(訳:鈴木亘)、波勢邦生、増田展大、丸山善宏、山内朋樹、レイ・ブラシエ(訳:佐藤正尚)、黒嵜想、仲山ひふみ
編集:黒嵜想+仲山ひふみ
発行人: 渋家株式会社、たまらん、M

目次
紀行文「なぜ、なにもないのではなく、パンジーがあるのか」山内朋樹
巻頭言「この世界の震え」黒嵜想+仲山ひふみ
論考「トナリビトの怪」波勢邦生
座談会「来る、きっと来る──Jホラー批評の可能性をめぐって」佐々木友輔+逆卷しとね+黒嵜想+仲山ひふみ
翻訳論文「アジア的未来主義と非−他者」シン・ワン (訳 : 鈴木亘 解題 : 鈴木亘+仲山ひふみ)
論考「オブジェクトと写真──ポスト・インターネット再考」増田展大
翻訳論文「脱水平化──フラット存在論に抗して」レイ・ブラシエ (訳 : 佐藤正尚 解題 : 佐藤正尚+仲山ひふみ)
インタビュー「圏論はポスト脱構築的綜合をもたらすか」丸山善宏 (聞き手 : 仲山ひふみ)
論考「仮声のマスク(後)」黒嵜想
小説「断崖」大前粟生
「デザイナーズノート」布施琳太郎+伊阪柊+鈴木雄大
編集後記 黒嵜想+仲山ひふみ
「不浄を競えーーCESSPOOL短評」黒嵜想+HOX

Link: 渋家株式会社

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