- INTERVIEWSOctober/01/2015
[Interview]HyperJuice – “Lights”
東京の次世代クラブシーンを代表する若手音楽ユニットであるHyperJuice。彼らの最新作となった『Lights』が、9月2日リリースされた。「City Lights」を始めとする、今を生きる若者たちにフォーカスが当てられたような刹那的な歌詞と、時代にマッチした彼らの最先端の音楽は、既に様々なシーンで話題となり、発売直後には全国のCD販売店で在庫が僅少になるほどの売り上げを記録した。
UNCANNYでは、彼らの内面とサウンドにおけるメッセージにフォーカスを当て、インタビューを行った。若い時からクラブシーンの中で活動を続け、先日にはULTRA JAPANに出演する程までに注目を浴びるようになった彼らの作品に込めたメッセージを、是非とも聞いてもらいたい。
__『TRAPPIN RIDDIM EP』のリリースが昨年の10月で、それから1年経って今回ミニアルバム『Lights』を発売ということですが、前作をリリースしてからの1年間の活動で、今までと大きく変わった点はありますか?
hara: 『TRAPPIN RIDDIM EP』よりも、前に出した『Hypa’slam EP』っていう去年の夏にPa’s Lam Systemと一緒にツアーを回った時に作ったスプリットEPを渋谷のTOWER RECORDSに置いてもらったときに手応えの変化があったかなって。反応とか、届いている層が明らかに違うなっていう実感がありましたね。
__それはCD媒体でリリースをした、というところで作用したのでしょうか。
hara: そうですね、CDショップで音楽に出会って音楽を買う人達に届けられたって感触があって、それが大きかったですね。『TRAPPIN RIDDIM EP』もおかげさまでiTunesで1位をとれたし、DJに色んな所に使ってもらえていたりして、「HyperJuice」っていう名前が広がったっていう感じはあります。
__やっぱり音源を出す前からDJの活動で注目されていたし、リリースしてからまた違う形で名前が広がったという印象はありますね。『Hypa’slam EP』は渋谷限定だったんですよね?
hara: はい、渋谷限定ですぐ売り切れちゃって。幻のEPですね。300枚作って、ツアーで先行発売してから店頭販売。
__なるほど。前回の作品が結構ダンスミュージック寄りだったのに対して、今作『Lights』は、結構ポップス寄りというか、歌モノが入っていたりしてますよね。そういった変化はこの1年での出来事が何か作用していたのですか。
hara: HyperJuiceの方向性というか、HyperJuiceの音って何だろうって考えるようになって、しばらく音が作れない状態になった。求められているものもあるし、自分たちの好みも、色んなものに出会ったり、その中の過程で変化があって。それは『TRAPPIN RIDDIM EP』以降のような気がする。それで、結果的に自分たちが今作りたい音を作ろうかってなった時に出来たのがこの『Lights』です。本当はアルバムの予定だったんですよ。でも、さっき話したように「まだこれがHyper Juiceです」って言える状態じゃなくて。で、今回はfazerockが元々やっていたポップス的な側面を色濃く出してみようって話をして、それから製作に入って出来たのが『Lights』。
__前作の『TRAPPIN RIDDIM EP』より軸の幅を広げたのは意図的なものだったんですね。
hara: 聞けば僕たちの好きな要素が入っているのが分かると思う。「City Lights」はJ-POPのようなサウンドにも感じるし、2stepやGarageやfuture bassっぽいクラブミュジックのアプローチもあるし、そういう細かい要素が色んなところに散りばめられています。
__確かに聞いていると色々なジャンルがちゃんとポップス的な要素で混ぜ込められた曲になっているなという感触はありますね。リリースしてからの反応はどうですか?
hara: 『TRAPPIN RIDDIM EP』と比べると、今まで僕らが出して来た音と違う音を出したから、それがちゃんと受け入れられて良かったなと思います。すごく不安だったので。「なんかHyperすごく売れ線になっちゃったんじゃないの?」みたいな(笑)。1つの作品としてのまとまりを優先して考えて作ったので、そういう風に捉えられる可能性もあって。
__一貫したコンセプトや世界観があるってことですか?
hara: リード曲の「City Lights」が最もコンセプチュアルな曲で、「G.I.R.L. feat. Jinmenusagi」や「Only Me」、「Tonight」も、ひとつひとつの世界観とかが繋がっているわけではないけれど、「Only Me」以外は『Lights』のコンセプトを決めてから制作した楽曲なので、サウンドとしては一貫していると思います。
__今回はボーカル曲が2曲入っていますが、今回フィーチャリングしたアーティストの人選の理由はありますか。
hara: Jinmenusagiは前の『TRAPPIN RIDDIM EP』から引き続き登板なんですけど、MCというか、ラップという手法でやっている男性アーティストと組むのは今のところJinmenusagiしかあり得なくて、最初から彼は確定してましたね。それで、女性ボーカル物を実はずっとやりたくて、先輩方に例えるとMondo GrossoやJazztronik的なことがやりたかった。ネットで女性ボーカルを探していたらドンピシャな人を偶然見つけてしまって、10分後には即依頼の連絡をした。女性ボーカルを掘り始めて30分くらいで見つけてしまったんですけど、もうこの人しかいない、この人じゃないと曲作らないってなりましたね(笑)。連絡したら、こういう仕事をやったことがないって最初言われたんですよね。でもなんとか頼みまくって、「CityLights」に参加してもらった、って感じですかね。
__歌い慣れているアーティストを起用したのかなと思っていたのですが、まさかそういうことだったとは。
hara: そうなんです。めちゃくちゃ歌が上手い人なんですけど。歌詞はJinmenusagiに「City Light」も「G.I.R.L.」も書いてもらっています。
__この2曲はそれそれどういうテーマの楽曲ですか?
hara: この2曲は作り方が少し違って、「City Lights」に関しては、先にインストにコンセプトやメッセージがあったものなんですね。それをJinmenusagiに伝えて歌詞を書いてもらったんです。逆に「G.I.R.L.」は完全にお任せ。「City Lights」は、下手にベタなラブソングは嫌だねって話していて。多分ほとんどの人がこの曲をラブソングだと思っていると思うし、それも全然ありなんですけど、僕達は等身大で嘘が無い曲が良いなって。それは僕たちの性格的にそうなっちゃったんですけど。僕は今23歳で、fazerockが25歳で、普通の人は22歳位で大学を卒業して社会人になって、ちゃんとやってる人なら普通の社会人としてもう一人前に育てられあげている時期だと思うんですよ。でも、僕たちはこうやって音楽をやっている。そういう普通の社会人とは別の道を今は選んでいる。学生のときってそういう大人とか社会とか人生とか何も関係なく、クラブとかに無差別に人が集って、夜な夜な遊んで、飲んで、誰でも関係なく仲良くなれたりする。同じ時間や場所で遊んでいた人達がいつの間にか大人になって、夢を見つけたり、人生を考え始めて、みんなそれぞれの道に進んでいく。そういう時期が今だなと。だから今目の前で起きている事を曲にしたいねって話をJinmenusagiにしていて。
__「City Lights」でその話のネタになった実在の人物がいたり?
hara: 元になった誰かとかはいない。でも自分たちが10代の頃からクラブで音楽活動をやっていて、周りに色んな友達がいて、みんなそれぞれ色んなところで頑張っているっていう事実だけがある。
fazerock: 「City Lights」自体が人生だから。
hara: うん、それぞれの人生の曲で、それぞれが歩いて行く曲。
fazerock: 特定の誰かがいるとか、自分の実体験の一部とかではなくて、その実体験全体を含めての「City Lights」なのかな。
__そうなんですね。僕自身とても響いた音楽だったので、そういった話が聞けて良かったです。「G.I.R.L.」に関してはJinmenusagiさん任せって感じですか?
hara: 言っていいのか分からないけど、「G.I.R.L.」に関してはJinmenusagiのリアルな恋愛の話というか、ある女の子に恋に落ちる曲らしいから(笑)。
__2曲とも似た様なカラーがあるけど、よくよく見てみると違う部分があるというか、『City Lights』の方が結構刹那的というか。
hara:『City Lights』は曲の中で何も起きないって言うのも大事なポイントで。
__且つ、歌の上では男女が会ってもないじゃないですか。そういうアイデアはどこから生まれたのですか。
hara: 元々曲の構成として男女の掛け合いはしたくて。何も起きない方が良いって言うのは僕の意向が入っているかもしれないです。ベタな曲は嫌だったし、そういう曲があっても良いと思った。さっきあれだけ世界観の話をしてしまったけど、これを聴いた誰かがそれぞれの解釈でこの曲を受け取って欲しい。今回は、例えばDJで使うとか、僕らがライブでやるとかっていうのすらあんまり考えられていないと思う。曲の余韻を残すためにアウトロを長めにとったくらい。今作は作品作りっていうモチベーションの方が多分僕もfazerockも大きくて、パッケージングして世に出して誰かが手にとって開けて聴いて歌詞カードを読むっていう過程込みで、ひとつの作品として考えられている。
fazerock: CDとしてパッケージングされたものを見て、なんか我が子のように思えたし、そこにCDを出す意味ってものがあって。
hara: CDならではだと思う。内容も。
fazerock: あとはアカペラを配布したり、リミックスを沢山収録したりっていうのはさっきも言ったように、DJで使えるものにそれを昇華してもらうじゃないけど。
hara: オリジナル曲があって、リミックス2曲を2人ずつにお願いしていて。その人選も、2パターン作って欲しかったから。特に分かりやすいのがPa’s Lam SystemとBUDDHAHOUSEは「City Lights」のリミックスをしていて、Pa’s Lam Systemは本当いつものパズラム節が効いた彼ららしい感じなんですけど、BUDDHAHOUSEはもっと壊したかんじで作られていて。「G.I.R.L.」もBROKEN HAZEとHABANERO POSSEがまた全然違う感じで作ってくれて、そういうクラブミュージックならではの面白さもCDを手にとってくれた人に伝えたかった。自分たちがそれらを全てやるより、あくまで編集的な目線で考える方が良いかなと思って。
__ありがとうございます。今回の作品は音が本当に綺麗だなと思ったんですけど、そういった技術的な面のお話も伺いたいです。
fazerock: 今回はミックス、マスタリング、レコーディングのエンジニアも全部僕が務めていて。そこの意味っていうのが、まあプロに任せたらそれなりに良い音にはなると思うけど、やっぱりスピーカーから流れてフロアに届くまでがHyperJuiceの音だと思っているので、今回は全部自分でやっていて。で、自分が出来る中での最良の方法ということで、レコーディングでは良い機材を使ったりしました。
__音的にはクラブチューニングが念頭に置かれているのかな、と感じました。
fazerock: 楽曲の方向性的な意味でも、クラブでも家でも聞ける音作りになっているかなと思いますが、クラブで聞いた方が楽しいかとは思います。ここはHyperJuiceとして一貫している部分ではあるかなと。
__HyperJuceとしては、音の出口、マスタリングまでを自分たちで処理したいっていうのがあるってことですかね?
hara: かもしれない。特に今回の『Lights』は本当に外側も内側も全部自分たちでやってるから。
__自分たちで作っていくっていうのは、一つ拘りみたいなところもあるのでしょうか。
hara: 2人とも拘りが強いから、今回は全部拘った。音もそうだし、ジャケットもそうだし、世界観もレコーディングも歌詞もボーカルも。曲順とかもね。完全セルフプロデュース。
__トラックの中身についてもお伺いしたいのですが。ボーカル曲だけではなく、クラブトラックもオリジナルが2曲収録されているのですが。今までのハードな路線とはまた少し変わって、Deep Houseチックなトラックになっているのですが、これも何か意識した部分はあるのでしょうか。
hara:「なんか、最近ああいうハウスきてるよね」みたいな話を2人でしていて、何曲かDeep House、Future Houseな曲が出来て。「Only Me」は結構早い段階で公開してたんですけど。正直に言うとハードな曲入れるような作品じゃないっていうのが1番の理由です。僕ら本当に捻くれてるんで、求められた所に素直に球を投げたくないっていうのもあるし(笑)。常に変化球を投げていたいタイプなので。最初の話に戻るけど、まだ自分達のサウンドが分からずアルバムが出せなかったっていう心境も影響しているというか。今のうちにああいう曲も出しておきたかった。
__でもその捻くれた部分に逆に今の先端の音楽の面白い部分みたいなところが凝縮して出ているっていう感じがして。あとはやっぱりトラックの強度が半端ないなっていうのも聞いた感想で。特にインスト曲もそうですし、「City Lights」のNight Away mixには要素が詰まっているというか。あれはどういう意図で作った感じなんですか?
fazerock: まあ、本当セルフリミックスだけど、単純に「City Lights」の原曲を聴いていてリミックスしたくなっちゃった。「City Lights」がDJユースを考えないで作っちゃったから、DJで使い易いExtendedヴァージョンを作ろうって話だったんですけど、いつのまにかリミックスしちゃってた(笑)。
__多分、CDじゃなきゃ嫌な層に、というのは感覚としてあったと思うんですけど、恐らく、そういった層の間口を広げるための変化球、という考え方もあるのかな、と感じました。
hara: 決して流行の音では無いと思ってるし、なんだろう、Night Away mixがあることによって、ポップスからの発展というか、僕らは普段こういうことをやってるよっていうのを伝えたかった。そういった意味でこの作品においてNight Away mixやリミックスっていうのは結構キーだったりする。
__ありがとうございます。ジャケットも含め、とても良く考えられている作品だなと思ったのですが、このアートワークも何か2人でアイデアを出したものなのですか?
hara: そもそも、お互いジャケットに対しての拘りが強くて。イラストやグラフィックは最初から全く頭になかった気がする。必然的に完成した音に対して、これは写真だな、みたいな。今回はスケブリさんにトータルのディレクションをお願いしてるんですけど、スケブリさんも全く同じことを考えていて。で、多分女性だな、みたいな。『Lights』ってテーマだから背景は夜で。目の前にあるものに対して、消去法でどんどん決めていったら必然的にあの形になったって感じですね。
__そうですね。要素が少なくなったというか、インパクトの強い写真で。飾っておきたいですよね。
hara: そうなんですよ。モデルをしてくれた水尻ユキさんのポテンシャルが半端無くて。本当に奇跡のような写真が撮れた。だから文字情報は絶対に入れたくなかった。ここもね、すごく色んな方にご迷惑をおかけしたワガママな部分なんですけど。文字情報は外貼りのステッカーにして、PP袋を外すとジャケ、写真しかない。そのストーリーが大事だった。音源を取り込んだら飾っても良いし。
__ありがとうございます。HyperJuiceは普通の形態としてはDJが多い中で、今回は結構コンセプチュアルな作品を出したということで、今後ツアーもある中でDJはどんな感じのものをやりたいと思っていますか?
hara: ツアーは基本ライブセットで、新しくシステムも全部構築してて。だから全く新しいものが出来ると思う。そのライブセットをやることによって、DJをやることに対しての向き合い方も変わってきてて。だから今は音楽がすごく楽しいんです。また新しい音楽の楽しみ方をリリースやライブへの挑戦で見つけられた。
fazerock: 次のアルバムはどうしていこう、みたいなのはまだ実際haraとは話していないけど、話さずともなんかお互い見えてきているものはあって。
__ライブ活動も行っていきながら、DJも平行して続けていく、という感じでしょうか。
hara: 勿論。
__さっきDJの考え方が変わったって言ってましたが、DJとライブをどう分けていくのかっていうのを教えてください。
hara: 場所や、そのパーティーでの役割とか求められているものによりけりだけど、例えば小箱で、それこそLOUNGE NEOとかでもDJが良い日とライブが良い日ってあると思う。パーティーって生き物だと思うんです。勿論自分の気分もあるし。まあ、上手く説明できないんだけど、形はどうであれ両方HyperJuiceっていうのが大事。EDMフェスで僕達がライブセットをやっても全然ハマらないと思うし、常にベストなプレイをしていたい。
__目の前の最大数を盛り上げるための努力、というところですね。今はライブアクト自体が結構増えてきたというか、ライブ時代に突入してるのもあって、そういう中で思うのが、ロックバンドというかバンドっぽさに戻っていくって言うのがあるなと思っていて。
hara: 僕はDJはすごく編集者目線だと思っていて。自分の考え方とか世に出したいものって結構エディターのマインドだなっていう気付きがあって。でもライブって自分たちがどういうサウンドをその場で鳴らすのかっていう、概念的に違う部分があって。普段DJでもHyperJuiceの曲ってあんまりかけないんです。例えば30曲かけたとして、2曲かけたら良い方だったかな、今までって。編集的だからDJの持ち時間を1つのストーリーで考えるからなんだけど、作品を出してそれが変わった部分はあるかも。色々な物を組み合わせるDJだと自分達の曲がどうしても浮く感じがあったけど、ライブセットだとしっかりハマる。どういうストーリーなのか、作品がもう持ってるからかも。
__深く頷ける話ですね。先ほどアルバムの話もありましたけど、今後はどういう形でやっていくかみたいな話ってありますか?
hara: 結構リアルな話をすると、CDを出して、その売上で食っていく、という時代ではないと思っていて。やっぱりCD出す回数よりライブとかギグの方が多いじゃないですか、制作を毎日やっていても。それに、人に何かを伝えるのは、ギグが一番早いから。だからライブアクト、DJアクトとしてもっともっとクオリティを上げて、良いものを直接、生で目の前の人に伝えていく行為と、平行して今まで通り自分たちに正直に作品を出していければな、みたいな。最近、海外志向があまり無い事に気付いて。海外の人に褒められる為にそういう音に寄せるのは凄く違和感があって、僕は世界よりもまずは自分達の手の届く範囲から伝えていきたい。日本っていう島国でしか起こりえない偶然性も愛したいし。あとは、ライブってすごく音楽的だなと最近思って。DJも音楽なんだけど、本当に僕の中では編集って感じだから、ライブの方が音楽やってるって感じがする。実際、バンド編成とかも結構ネタじゃなくありだと思う。HyperJuiceにしかできない音楽を沢山やっていきたいなって思ってます。
__それは、二人共共通で感じていることですか?
fazerock: まあ元々俺はバンド上がりだから。
hara: fazeさんはバンド時代に戻ってる感じありますよね。
fazerock: バンドを辞めてDJに移行したきっかけって、メンバーが課題で忙しくてバンドを続けられなくなったからやむを得ずDJに移行したって感じだったから。それで始めてみたらすごく楽しくて。で、DJにどんどんのめり込んでいって、っていうきっかけで。だからバンド自体はずっとやりたくて。でもDJはきっかけはやむを得ずっていう形ではあったけれども、やってみたらすごく楽しくてっていう感じだったから、どっちもやりたい。
__「City Lights」のバンド編成とか聞きたいですけどね。
fazerock: ボサノヴァアレンジとかね。バンド編成はもうボサノヴァしか見えてないよ(笑)。
__HyperJuiceのライブセットでコンガとか置かれてたらヤバいなあ……。
hara: 雰囲気のある髭面でロン毛でボサノヴァっぽい人が何人かサポートに来てさ。
__haraさんが真ん中でマラカス振ってて欲しいです(笑)。無表情で。
hara: しかもあんまり振らないのね。キメっぽいところでしか振らない。
__いや、でも見てみたいですね、真面目なのも含めて。さっきも話に出たんですけど、次回作について何かアイデアはありますか。
hara: 今回はコンセプチュアルな作品を出したけど、次は“HyperJuice”ってテーマのアルバムを出したいから、多分色んな曲が入ると思うし、でもそれらにはHyperJuiceっていう1本の筋が通ってるものにしようと考えているので楽しみにしていただければ。次もHyperJuiceの音楽をやります。
(2015.9.11)
インタビュー・文:和田瑞生
1992年生まれ。UNCANNY編集部員。ネットレーベル中心のカルチャーの中で育ち、自身でも楽曲制作/DJ活動を行っている。青山学院大学総合文化政策学部在籍。
構成・アシスタント:成瀬光
1994年生まれ。UNCANNY編集部員。青山学院大学総合文化政策学部在籍、音楽藝術研究部に所属。
■リリース情報
Artist: HyperJuice
Title: Lights
Release date: 2015年9月2日(水)
Label: P-VINE / Faded Audio
Price: ¥2,130(tax out)
1. City Lights feat. EVO+, Jinmenusagi
2. Only Me
3. G.I.R.L. feat. Jinmenusagi
4. Tonight
5. City Lights feat. EVO+, Jinmenusagi (Night Away mix)
6. City Lights (Instrumental)
7. G.I.R.L. (Instrumental)
8. City Lights feat. EVO+, Jinmenusagi (Pa’s Lam System Remix)
9. City Lights feat. EVO+, Jinmenusagi (BUDDHAHOUSE Remix)
10. G.I.R.L. feat. Jinmenusagi (BROKEN HAZE Remix)
11. G.I.R.L. feat. Jinmenusagi (HABANERO POSSE Remix)