NEWSOctober/14/2016

FaltyDL、ジャパン・ツアーが決定 東京、大阪で開催

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FaltyDLのジャパン・ツアー「”Heaven is for Quitters” Japan Tour」が開催される。同公演は、12月9日に、CIRCUS TOKYO、10日にCIRCUS OSAKAにて開催される。

FaltyDLは、〈Beat Records / Blueberry Recordings〉より、最新アルバム『Heaven is for Quitters』を10月14日にリリースする。同作には、Rosie Lowe、Hannah Cohen、また、〈Planet Mu〉主宰のMike Paradinasが、μ-Ziq名義で参加している。

[UPDATE]全出演者、タイムテーブル、Ametsub、真鍋 大度、SEKITOVAによるコメントを追記。(2016.12.8)

■公演情報
“Heaven is for Quitters” Japan Tour
東京公演
日程: 12月9日
OPEN 23:00
会場: CIRCUS TOKYO
料金: ¥3,000(adv)、¥3,500(door)

出演:
FaltyDL
Ametsub(DJ)
真鍋 大度(DJ)
BROKEN HAZE
ANDREW(Trekkie Trax)

Timetable:
23:00 ANDREW(DJ)
00:00 BROKEN HAZE(DJ)
01:00 真鍋 大度(DJ)
02:00 FaltyDL(Live/DJ)
03:30 Ametsub(DJ)

大阪公演
日程: 12月10日
OPEN 23:00
会場: CIRCUS OSAKA
料金: ¥2,500(adv)、¥3,000(door)

出演:
FaltyDL
真鍋 大度(DJ)
SEKITOVA
Erik Luebs
sou

Timetable:
23:00 sou(DJ)
00:00 Erik Luebs(Live)
01:00 真鍋 大度(DJ)
02:00 FaltyDL(Live/DJ)
03:30 SEKITOVA(DJ)

“Planet Muの作品から聴き続けてきた、海もジャンルも越えたフルリスペクトなアーティスト。著名な方がネット上で僕の音楽を見つけて、リリースの声を掛けてくれるという理想だったハプニングは現実となり、自分の活動にとってはまさかの合流でした。この日はそのきっかけにもなった真鍋大度氏もDJで参加。クロスオーバーな一夜を是非現場で体感してください”
Ametsub


“FaltyDLことAndrew Lustmanとの付き合いは、彼の楽曲”Straight & Arrow”のミュージックビデオ制作の相談が突然来たところから始まった。それ以前にも彼の楽曲が好きでDL14RedというEPの楽曲を良くプレイしたのだが、彼にもそれを伝えるとDJプレイ用のバージョンを送ってきてくれたり、一方でELEVENPLAYとRhizomatiksのコラボの楽曲を提供してもらったり、映像監督とミュージシャンという関係性を超えて継続的にコラボレーションを行っている。

時代に合わせて楽曲のグルーヴを更新していくセンスやDJ Mixのユニークさ、ジャンルを自由に横断する感じは彼自身が持つセンスやアレンジ力だけではなく、リサーチ力によるところが大きいのではと思う。Machinedrum, Scuba, Ital Tek, Roots Manuva, Bonoboなど、最前線のビートメーカからの信頼も厚く数多くのRemixワークを手がけているが、どれも旬のビートをうまく調理しつつオシャレで遊び心たっぷりなアレンジとなっている。進化のスピードが激しい彼がどういったプレイをするのか簡単には想像が出来ないが、このチャンスを逃さず、是非足を運んで体験して欲しい”
真鍋大度


天は腑抜けの為にある。

FaltyDLことドリューラストマンとは2014年7月に代官山UNITで彼の前座を務めさせてもらって以来の共演だ。

 当時の僕はたしか…ソロ名義では初めてのUNITで、すこし浮き足立っていたのをよく覚えている。一晩のギグに緊張感を持って臨むのはいつものことだが、それが毎回良い方向に転ぶとは限らない。緊張感を持つというよりは、それから逃れられないのが僕の真実で、この時は終始足のつかない不安感に支配され、ようやく気持ちの帳尻を合わせた頃にはもう交代の時間になっていた。

僕は解放されたような終わってしまったような、複雑な後味でステージを降りて天を仰いだ。そのなんとも言えない気持ちは夏に到底似合わぬ肌寒さを呼び、元々立っていたかどうかも怪しい自信は満員のフロアを見返すたびに崩れていったような気がする。

 楽屋に戻り挨拶を済ませ、自分のプレイを反芻しながら今日のことについてスタッフの人と話していると、チェックモニターからドリューのプレイが流れてくるのに気づいた。

しばらくは自分たちの会話の隙間から抜けてくる程度だったが、いつの間にか今の気分とリンクするような展開になっていくと、そのストーリー性の高さにゆっくり引き込まれていき、徐々に姿勢は前のめりに、そしてしばらくの釘付けの後、いよいよ居ても経っても居られなくなった僕はフロアへと足を向けた。

無心で人混みをかき分けてむんずと前へ進み、ようやく視界が開けたその時、目に飛び込んできたステージ上の彼は鳴り響いている音楽と同じように神々しく、僕は一気に世界観の内側に没入してしまった。ある意味クールな出で立ちとリンクしたプレイ内容だったが、節々から顔をのぞかせる隠れきらないソウルフルな情熱に僕のモヤモヤはすぐに溶けた。

それは他の全員も同じだったようで、冷静でいながら情熱を滾らせるような展開に骨を抜かれたクラウドはざわめくように波をつくり続けている。徐々に激しくなっていくプレイに呼応するように波は大きなうねりとなり、やがて力強いハウスのグルーヴに支配された時点で僕とフロアの熱はとうとうピークを迎えたのである。

 良質なパーティでは、自分が踊っているのか踊らされているのか、もはやどっちとも判らない感覚に陥る。この日は間違いなくフロア全体がそうだった。全員が好き勝手に楽しみながら、でも同じようなタイミングで悦びを共有していて、フロアのうねりがひとつのサイケデリックアートのような様相を呈していた。

その後、フロアでは「今日のDJ良かったよ!」と何人かに声をかけられた。さっきまでの落ち込み具合はどこ吹く風で「ありがとうございます!」と素直に答えることが出来たのはきっとこの日起きたこと全部のおかげだ。

そうして素晴らしいパーティを終えて外に出ると、代官山の雨空は僕らを残してすっかり次の日を迎えていたが、嫌らしさはなく、とても清々しい気持ちだった。

 あれから2年半が経ち、このたびまた彼と共演出来る機会ができた。それも今回は僕の地元の大阪で。開催されるCircusは日々フロアにうねりをつくっている素晴らしいクラブだ。僕自身、ここ数年要所要所でプレイさせてもらっていて、そのたびに「あの時」と同じ感覚に陥っている。

今回はFaltyDLと作品上で共演してきたライゾマの真鍋大度さんも同時に迎えつつ、大阪では何度も共にパーティをしてきたsouくん、先日のMax Cooper公演でも一緒に美しい一夜をつくったErikと、仲間が揃い踏みすることになった。

天は腑抜けの為にある。そして、フロアは僕らの為にある。

身の回りに起こった良いことも悪いことも全部ひっくるめて、この日はぜひ音楽に身を任せにきてください。きっとみんなにいいことあるよ

SEKITOVA

Link: Beat Records