NEWSMay/22/2014

NYのラッパー、Mykki Blancoがポルトガルで「ゲイであるために」逮捕される

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NYのクィアラップアーティスト、Mykki Blanco(aka Micheal Quattlebaum)がポルトガルで逮捕された。Mykki Blancoは19日にリスボン空港にいたが、空港職員と警察官による偏見と差別に怒り、暴言を吐いたとして逮捕された。この一連の事件が、彼女のFacebookの投稿で明らかになった。

以下に、本人Facebook投稿の全訳を記す。

”この状況を説明するとしたら、私は黒人のゲイの観光客というだけでポルトガルの警察にお金をだまし取られたんだ。文字通り、飛行機から降りたところで、ギャラリーの研修に行こうとしていただけなのに、ポルトガルの警察に騙されたんだ。人種差別や偏見やホモフォビック(LGBTへの偏見や差別をする考え方)はどうとかではなく(その3つとも原因ではあるが)、階級が大事で、動ける黒人は見たくないというのが正直な気持ちなんだろう。”

”私は警察官にくたばれ!と言ったことによって逮捕されたんだ。警察官が空港でタクシースタッフと仕事をしていたので、タクシー券をどこで買えるのかを繰り返し礼儀正しく聞いていただけなんだ。私は他の人と同じように長い列に並んでタクシーを待っていたのだが、スタッフは私が他の質問があるにも関わらずクレジットではなく現金しか使えないとの一点張りで質問も助けも受け付けなかったため、口論になった。彼らは短気で、私に挨拶もなく後ろに並ぶ白人観光客にはとても親切に接客したんだ。”

”同じ列にいたポルトガル人の女性も、なんであの人達がこんなに変な態度を取るかわからない、中に入れば現金じゃなくても買えるよ、と静かに教えてくれたよ。私はその女性の言うことを受け入れるべきだったかもしれないね、でも私のパーソナリティの一部、もしかしたら西の楽観主義がそうさせたのかもしれないが、本当に世界が差別や偏見に向き合っているのか知る必要があったんだ。そして私は正しかった、差別があったんだ。礼儀正しくタクシー券売り場で聞いただけなのに、あっちへいけ!と一方的に言われた。係員は他の白人観光客にはそういう態度を取っていなかったし、私があたかも全く並んでいない人かのような態度をとられた。しまいには、ゲイの中傷用語でもある言葉を叫ばれたんだよ。”

”世界はフェアじゃないね、若い成功できる黒人の考えはどこでも共有できるというわけではないんだね、そして私は侮辱され、差別された。だから一言返して去ってやったんだ、くたばれってね。そしたら警察官は他の仲間を呼んで、ついてきて、暴言を吐いた罪で私を逮捕すると言ったんだ。私は助けを求めてあなたはそれを拒否した、それの何が罪なんだと問うたが、ポルトガルの警察官を侮辱した、そんな風に話し手はならない、だから罪だ、とだけいわれ、そのまま私は逮捕されたんだ。”

さらに『Noisey』によると、Mykkiは600ユーロの罰金を課されたようだ。

Facebookページには、牢の中からの写真や警察官の写真などもメッセージ付きで公開している。パフォーマンスが終わり次第帰国するようだが、投稿では、Mykkiの怒りがみてとれる。

More Info: Mykki Blanco’s Facebook

(by Lisa Taketomi)