- NEWSJuly/23/2026
-
中島基裕、5年ぶりの新作『Sea of Thought』──優美な光の彼方、意識の深淵を辿るモダンクラシカル・フォーク
福山を拠点に活動するギタリスト、中島基裕が5年ぶりとなる新作アルバム『Sea of Thought』を〈FLAU〉よりリリースする。デジタル配信は2026年7月29日、LPは8月12日発売。
前作『Gathering The Light』(2021年)は、環境や記憶に宿る「光」というモチーフを、アコースティック楽器によるカラフルなサウンドスケープへと結晶化させた作品だった。それから5年、中島が新作で見つめるのは光ではなく、意識の奥底へと沈んでいくプロセスそのものである。「環境破壊と資本主義の終焉」という重層的なテーマを軸に、現代を生きることに伴う矛盾と無力感が、10曲を通じて描き出されている。
サウンドの根幹をなすのは、これまでと変わらず中島自身のフィンガー・ピッキングによるギター。そこに、ロバート・フリップが用いたことで知られるフリッパートロニクスに由来するざらついた質感や、自作の特殊楽器が導入され、実験的なアプローチはさらに深化した。ARAKI Shinによる金管楽器とアレンジ、Kumi Takaharaによるストリングス、そして先行シングルにもフィーチャーされたmarucoporoporoの歌声が、楽曲に静かな厚みを与えている。
前作の優美な光から、よりディープな精神世界へと歩みを進めた本作は、モダンクラシカル・フォークの一つの到達点と言えるだろう。LPはハーフ・トランスパレントのカラーヴァイナル仕様でのリリースとなる。

Sea of Thought
1. River Water Will
2. Fault
3. Sea of Thought
4. If
5. Cycle
6. Lighthouse
7. Plume
8. In Dim Light
9. Watershed
10. Like Touching a Stone in the Deep Sea