- INTERVIEWSDecember/06/2016
[Interview]HONNE – ”Warm On A Cold Night”
ロンドンを拠点とするデュオ、HONNE。彼らの作品の特徴でもある日本語の帯やタイトルは、中古レコード屋で売られている80年代の日本の歌謡曲を想起させると同時に、彼らのサウンドや映像は、洗練されたロンドンのカルチャー、或いはロンドンから照射した日本をシネマティックに描いている。
HONNE は、2014年のデビューから2年を経て、今年デビューアルバムとなる『Warm On A Cold Night』をリリース。メンバーのAndyは一時日本に滞在したこともあるそうだが、今年11月には、HONNEとして再来日、東京・大阪で来日公演を行っている。
本サイトでは、今回の来日に合わせインタビューを実施、プロデュースを担当するJamesが答えてくれた。
__東京公演はたいへん盛り上がりましたが、今回の来日公演はどのような印象でしたか?
ありがとう! ずっと日本でライブをするのを楽しみにしていたから、やっと来れて、ライブもできて嬉しかったよ。お客さんは素晴らしくてとても楽しかった。またすぐに戻って来れるといいな。
__アーティスト名のHONNEは、日本語の「本音」に由来するとのことですが、どのようにしてこの言葉を知ったのでしょうか? また、選んだ理由を教えてください。
日本が大好きなところから始まったんだ。Andyが一度日本に行ったことがあって、東京に数か月住んでたんだ。僕たちは東京とロンドンで音楽を作っていたんだ。6曲くらい完成していたときにHONNEという言葉に出会って、恋に落ちたんだよ。僕たちの曲は全てパーソナルでとても正直な内容だから、ぴったりだと思って。
__アートワークで日本盤の帯がデザインされるように統一されていますが、日本盤の帯の魅力はどのようなところでしょうか?
イギリスで何年も日本から輸入したCDを見てきて、素晴らしく美しいなと思っていて。日本から輸入した、僕たち自身のCDを見たときに、帯は毎回使っていこうって決めたんだ!
__2015年にリリースしたEPとしてリリースした「Warm On A Cold Night」が、デビューアルバム『Warm On A Cold Night』のタイトルトラックとして収録されていますが、現在のスタイルが確立されたのはいつ頃でしょうか? またどのようなプロセスを経て作り上げられたのでしょうか?
デビューシングルの「Warm On A Cold Night」をリリースしたときの、2014年に戻ると、とてもいい制作期間が数か月あって、この曲はできたときに、僕たちは自分たちのユニークな「音楽」ができたと感じたものだったんだ。「Warm On A Cold Night」はみんなに僕たちがどんな人でどんなことをしているのかって知ってもらう、デビューに相応しい曲だった。
__Izzy Bizuと共演した「Someone That Loves You」は、シングルとしてもリリースされ、MVも公開されていますが、この曲の制作背景を教えてください。
ツイッターから全てが始まったんだよ。Izzy Bizuと話していて、一緒に曲を作らないかって提案したんだ。彼女が僕たちのスタジオに来て、たった一日でほとんど完成させたんだ。彼女は本当に才能があって、一緒に仕事ができてとてもよかった。僕たちはずっと東京を舞台にしたミュージックビデオを作りたかったから、Maria Jamesがこのビデオのコンセプトを持ってきてくれたときに、完全に惚れたよ。結果的にとても嬉しくて、このビデオはとても特別なんだ。
__SG LewisやTei Shi、Fickle Friendsなどにリミックスを提供していますが、どのような経緯で制作を手がけるようになったのでしょうか?
彼らのようなアーティストの多くは、僕たちがここ数年で何度か会った人たちなんだ。フェスに出ると同じアーティストと一緒になることがよくあるんだよ。でも僕たちはお互いのライブに行ったりして、たいてい連絡を取り合っているんだ。とても才能があってフレンドリーなアーティストがたくさんいるよね。
__BBC Radio1のピアノセッションで、Jamie xxの「Loud Places」をカヴァーしていますが、この曲を選んだ理由を教えてください。
「Loud Places」は僕たちの今年一番お気に入りの曲。アップリフトで気持ち良くて、特にコーラスの部分がね。ラジオで初めて聴いたときから大好きだよ。
__Disclosureの〈Method Records〉からリリースしているLiv Dawsonがツアーのサポートアクトで参加していましたが、Izzy BizuやJONESのように、今後コラボレーションの予定などはあるのでしょうか?
僕たちはLiv Dawsonと何曲か作って、ほとんどは彼女のアルバムの曲なんだ。そのうちリリースされると思う。
__今後のリリースやツアーなどの予定があれば教えてください。
もちろん。僕たちはすでに新しいアルバムに取り掛かっていて、とてもワクワクしているよ。さらにいくつかコラボレーションも作る予定で、来年どこかのタイミングで出せればいいなと思ってる。制作の他にも、世界中でたくさんのフェスへの参加が控えているのと、ツアーももっとやるよ。今年はたくさんのファンに会えて、ライブをして、とても楽しかったから、また来年ももっとたくさんのファンの前でライブできるのが楽しみなんだ。
寒い夜の暖かさ~Warm On A Cold Night:
01. Warm On A Cold Night
02. Til The Evening
03. Someone That Loves You
04. All In The Value
05. Treat You Right
06. Out Of My Control
07. Coastal Love
08. It Ain’t Wrong Loving You
09. The Night
10. Good Together
11. One At A Time Please
12. FHKD
13. Take You High
14. Baby You’re Bad
15. Gone Are The Days
16. 3am
17. Warm On A Cold Night (Japanese Ver.)
Photo by Will Coutts