日本のトラックメイカーtofubeatsがメジャーでの2nd EPとなる「ディスコの神様 feat.藤井隆」をリリース。その記念スペシャルイベントが、5月7日渋谷マルイシティ1F店頭プラザ前にて行われた。

5月5日の〈Maltine Records〉主催イベント「東京」では、出演者が次々にステージに上がり、更にはlyrical schoolのamiとmai、「水星」のPVに出演している仮谷せいら等も登場するなど、豪華絢爛な演出と「次世代」の名にふさわしい圧倒的なパフォーマンスで観客を狂乱の渦に巻き込んだtofubeats。そんな彼がその狂乱からわずか2日後、渋谷の街に現れた。

場所は渋谷駅から程近いマルイシティ1F店頭プラザ前。ただでさえ若者で賑わっているこのエリアだが、その日は彼のライブを目当てに500人が詰めかけた。黒いスーツで前髪をきっちり分けたtofubeatsが登場すると、まずはミドルテンポの名曲「No.1」を披露。「東京」では見られなかった、彼が愛してやまないJ-POPバラードの要素を盛り込んだスタートとなった。しかしその後は一息つく間も与えないダンサブルなチューンの連続。メジャーデビューEPの表題曲「Don’t Stop The Music feat.森高千里」がかかると、会場に集まった500人のファンは一気に熱狂した。その後tofubeatsとのユニットdancinthruthenightsでおなじみokadadaを迎え入れ、カップリング曲「Her Favorite feat.okadada」をプレイ。長年タッグを組んできた2人のグルーヴを目の当たりにした観客は大いに沸き、彼らが作り上げた空気感まで楽しんだ。

そしていよいよ「ディスコの神様 feat.藤井隆」が披露される時がやってくる。ここでtofubeatsは「ディスコの神様が来てくれました」とボーカリストである藤井隆を紹介。舞台袖から現れたディスコの神様は、tofubeatsと同じく黒いスーツ。もちろん「ディスコの神様」のPVを模した衣装だ。楽曲披露中、ファンが持参した「ディスコの神様」のジャケットに登場した黄色いセンスを借り、tofubeatsと共にジュリアナ東京よろしくセンスを振り回すというパフォーマンスを披露。もちろん、タレントとしてだけではなくボーカリストとしての評価も高い彼の歌は圧巻で、観客は一体となってリズムを感じ、手を上げ、歓声が渋谷の街に響いた。

ディスコ不在時代の若者と、インターネットという身体的には内にこもる文化から生まれた新しいディスコ音楽。それが都会の真ん中で鳴り響き、人々がそれに合わせて体を揺らす様はまさに次世代のポップの姿を垣間見るようだった。次々に新しく刺激的なものや空間を生み出してくれるtofubeats。彼の手の内は果たしてどうなっているのか、そして彼を取り込んだJ-POPは今後どうなっていくのか。そんな事まで期待させられてしまうような可能性を感じるイベントとなった。

▷▷▷藤井隆さん　イベントを終えてのコメント
ステージの裏で観て聴いてました。
お客様が楽しそうにノッていらっしゃるお姿を見てとても幸せな気持ちになりました。
トーフさんが支えて下さって私もとても楽しいステージを体験させて頂きました。
tofubeatsさん最高！
そしてスタンバイの間、店舗で待たせて頂いていたのですが、ワゴンの服をたたみ直してました。
丸井最高！

More Info: http://wmg.jp/artist/tofubeats/

(by Misaki Noguchi)